戦前1935年の男性の平均寿命は46.9歳。55歳定年を全うする人は少なかった。男性の平均年齢が60歳を越えたのは1955年です。これだとまだ、55歳で定年退職しても余命は5年と少し。いまは60歳定年の企業がほぼ半数ですが、男性の平均寿命からすれば定年後17.8年の人生が残ります。定年後再就職する人76%(83年)。終身、同一企業に働くわけではない。第2の年功処遇の中心は年功賃金制。これは賃金額やその増やし方、退職金などが勤続年数によって決まるというもの。それはいま、大きく崩れ、職能給、職務給、能率給などが主体になりつつあります。年功によって昇進させることも少なくなりつつあります。時代とともに企業も変わっているのです。
物質的な豊かさが実現できても、人間的な豊かさが伴わなければ、豊かな社会とはいえません。大正期に、貧困の根治を唱えた河上肇も『貧乏物語』で、飽食暖衣が人生の理想ではないとつけ加えていました。日本は戦後、めざましい経済成長をとげて、物質的には豊かさを実現しました。現代の産業や金融は、富を生み出すシステムとしては欧米諸国をしのぐほど高度になり、街にはモノがあふれています。人々の暮らしも豊かになり、「もったいない」という言葉は死語になったという人もいます。しかし、河上肇の卓見どおり、念願の飽食暖衣の夢がかなっても、多くの日本人は豊かさを実感できず、「いったい何のために頑張ってきたのか」と自問自答しています。物質的な豊かさも、人間的な豊かさにはそのまま結びつかなかったことに気づいて、新たな道しるべが必要になったのです。
激しさを増す資源の争奪戦は北極だけにとどまらない。南極でもまた、資源をめぐる各国の思惑が渦を巻いている。南極ではすでに石炭が発見されているほか、石油資源が埋蔵している可能性も指摘されている。イギリスは、2009年5月までに南極海の約2590平方キロメートルの範囲を自国の大陸棚として、国連に申し立てると主張している。そこには、将来的に一帯の採掘権を確保しようとする狙いがある。しかし、アルゼンチンやチリなどの南米諸国も同じような権利を主張しており、このままだとイギリスとのあいだで衝突は避けられないとの見方もある。さらに、中国も調査に意欲を見せ、南極の資源争いはいっそう激化しそうな気配が高まっている。
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