F1に参入して、F1関係者の意識を我々が変えたと自負していることがあります。それはタイヤの性能を向上させることにより、タイムを縮めることができるという考え方です。実はヨーロッパのモータースポーツにはそういう意識があまりなかったのです。我々がF2に参戦した1981年にさかのぼります。ヨーロッパは、日本と違って、車ありきの文化でした。当時の日本のレース界では、タイヤメーカーが主導で開発を進め、タイヤの性能を上げることにより車を速くするという構図がありました。
[参考情報]
ウイングロードの中古車
ウイングロード(日産)の中古車一覧 Goo-net
http://www.goo-net.com/usedcar/NISSAN__WINGROAD/index.html
Eクラスの中古車
Eクラス(メルセデス・ベンツ)の中古車一覧 Goo-net
http://www.goo-net.com/usedcar/MERCEDES_BENZ__E-CLASS/index.html
ラクティスの中古車
ラクティス(トヨタ)の中古車一覧 Goo-net
http://www.goo-net.com/usedcar/TOYOTA__RACTIS/index.html
ノートの中古車
ノート(日産)の中古車一覧 Goo-net
http://www.goo-net.com/usedcar/NISSAN__NOTE/index.html
ところがヨーロッパではタイヤは完璧に脇役であり、どちらかというとカヤの外でした。車を速くするのはあくまで車メーカーが主導でするという考え方でした。ですから、タイヤメーカーはソフト、ミディアム、ハードの3種のタイヤを持ってくればそれで終わりというのが、その当時の車メーカーやチームの大方の見方でした。F1も同様でした。参入した1997年当時も、グッドイヤーのワンメイクが長かったこともあり、車はタイヤで速くするものではないという思想が厳然と残っていました。そういう環境のなかで、先見の明のある人が、車を開発するよりは、タイヤを開発したほうがコストもかからずタイムを速くする近道と気づきました。タイヤメーカーと共同開発することで車を速くすることが最も効率がよいと判断し、その戦略を積極的に推し進めたのです。ブリヂストンが参戦する以前は、タイヤメーカーは共に戦うチームのメンバーという意識はF1の世界にはありませんでした。そういう状況だったために、タイヤメーカー側も、特徴に応じたタイヤの使い方や、本来の性能が発揮できるタイヤの使い方などの技術的なアドバイスは、あまりしていなかったように思います。ブリヂストンがF1に参戦したことで、その部分は大幅に変えることができたし、F1界に貢献できたと自負しています。
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